「本を速く読めるようになるには?」
この悩みを持っている方、多いのではないでしょうか?
私も同様です。
「本が速く読める」
= 「空き時間ができる or たくさんの本が読める」
ということになります。
「速読」は巷で人気ですが、
そもそもどうやってやるのでしょうか?
「速読」と検索すると
主な団体だけでも、下記があります。
- 日本速脳速読協会
(https://www.sokunousokudoku.net) - 新日本速読研究会
(https://www.unou-jp.com) - スーパー速読
(https://www.super-sokudoku.com) - フォーカスリーディング
(https://www.office-srr.com) - SP速読学院
(https://www.pc-sokudoku.co.jp)
この中で、日本速脳速読協会の
「速脳速読」の理論について
下記解説していきたいと思います。
- 脳の基本機能
- 速脳速読の理論
- トレーニング例
1.脳の基本機能
まず、速読の理論の説明の前に、
脳の基本機能(右脳と左脳)について学んでおきましょう。
(ほんの初歩的な内容です)
右脳のはたらき
右脳はイメージ力や記憶力、想像力やひらめきを司ります。
視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感に関連し、
感情をコントロールしています。
音や色の違いを認識したり、物事に感動したりするのも
右脳の働きによるものです。
右脳は情報をイメージとして認識し整理するなどの働きを
担っています。
左脳のはたらき
左脳は言語や計算力、論理的思考を司ります。
文章を書いたり、計算したり、複雑な事柄を
秩序立てて解釈するなどの役割を果たしています。
2.速脳速読の理論
ざっくり言うと
速脳速読とは、
「右脳も使って読む」
ことです。
ハイ、何のこっちゃ分かりませんね。
説明します。
私たちは左脳で読書をしている
読書をするとき、私たちの目には、
ページ全体が見えています。
しかし、実際に読んでいるのは、一度に3文字程度です。
これは、私たちに、
左脳で読書をする習慣がついているためです。
これは、小学校教育で、音読を教わるため、
読むスピードは、一字ずつとなっているからです。
(一字ずつしか、声を出すことができないため)
音読するときの、脳のはたらきは、
左脳で、一字ずつ認識しながら、声に出して
読んでいる、という状態です。
この音読を、読書の基礎として習うため、
黙読するときも、この習慣に従って、一字ずつ読む
クセがついています。
(つまり、左脳で読んでいるのです)
右脳を使って読めば速い
それでは、速脳速読の方法ですが、
「右脳を使って読む」
です。
左脳の文字認識ではなく、
右脳の視覚情報を使って読むことで、
読書の速度は数倍となります。
「見る」速度が上がる → 速読できる
また、脳には「可塑性」という
外部からの刺激・速度に適応する性質があります。
この可塑性の性質を速読に当てはめると、
文字を見る速度に合わせて、
「理解」「思考」「記憶」といった読むことに関連する
能力が、見る速度に追いつこうと、
処理速度を上げる、ということになります。
要は、
「見る速度」が上がる → 速読ができる
ということです。
ということは、
「見る速度」を上げるトレーニングをすればよい
ということになります。
3.トレーニング例
2点読みトレーニング
速脳速読のトレーニングは多種あるのですが、その中でも
「2点読みトレーニング」
をご紹介いたします。
これは、
文章の行中の文字は意識せず、
行の端だけを高速で見ていくトレーニングです。
(例)
消費税率が引き上げられた2019年は、改めて商品の価格と
価値に消費者の目が向いた年でもありました。
上の例文であれば、
1行目の左端「消」→ 右端「と」→
2行目の左端「価」→ 右端「た。」
をできるだけ速く見る、というトレーニングです。
(スマホ等で、文の改行が異なる場合は異なります)
2点読みは、行の端だけを「見て」いるだけに思えますが、
行中の文字が消えるわけではないので、
視点を移動させた際に、
行中の文字は必然的に「見た」ことになり、
脳は、高速状態で、文字情報を処理することになります。
試しに、下記の文章で
2点読みトレーニングをやってみましょう。
(行の左端→右端、と可能な限り速く見てくださいね。
意味を理解する必要はありません。)
2019年は、音楽界やスポーツ界からは、実力のあるニュー
スターが相次ぎ登場しました。山陰地方出身の男性4人組の
バンド、Official髭男dism(通称「ヒゲダン」)が
大ブレイク。代表曲「Pretender」など、印象的な高音
ボイスとメロディー、共感を呼ぶ歌詞で若者から絶大な支持
を集めました。
スポーツ界では、女子プロゴルファーの渋野日向子選手が
全英女子オープンで優勝。海外メジャーとしては日本人で
42年ぶりの快挙で、シブコの愛称と屈託のない笑顔で一躍、
スター選手に上り詰めました。バスケットボールの八村塁
選手も、日本人選手としては初めて米NBAのドラフト会議
で1巡目の指名を受け、ワシントン・ウィザーズに入団し
話題を集めました。NBA開幕戦でも先発出場するなど、
本場で活躍しています。目や耳が肥えた消費者が増える中
で、「まずは実力、そのうえでのスター性」という要素が
共通しています。
どうですか?
端の文字を「見た」だけなのに、
文章が「読めた」のではないでしょうか?
このようなトレーニングを続けることで
速読が可能となっていくようです。
私もトレーニングを継続して、
速読を身につけたいと思います。