会社員には、メリット・デメリットがあります。
会社員のメリットとは、
- 毎月給料日になれば、一定の収入が発生する
- 定期的に昇給・昇格がある
- 福利厚生が手厚い
- 定年まで働ける
- 退職金が出る
などですね。
しかし、昨今、このメリットが覆されています。
私(33歳、一部上場のメーカーに勤務)が実体験をもとに、
会社員の危険ポイントを解説いたします。
これから就職する大学生の方や、
社会人1〜3年目の方、会社勤めしていない方は参考にしていただけると嬉しいです。
また、思考停止に陥っている方は、
考え直す機会として、この記事を読んで、
ご自身の状況を確認してみてください。
- パワハラなどによる、鬱病・心の病のリスク
- 職種を変更させられる
- 出向させられる
- 転勤させられる
- 上司の評価で給料が左右される
- 老後を保証しない
- 生活を保証しない
- 「チャレンジ」すると損する
- 上司が変わると全てが変わる
- 成果を出しても、評価と試験がダメだと昇格しない
- 結局、会社に全てを捧げないといけない
私が体験した(感じた)危険ポイント
パワハラなどによる、鬱病・心の病のリスク
会社員は、上司に従わなければなりません。
また、関係部署や取引先にも気をつかなければなりません。
ソリの合わない同僚がいるかもしれませんし、
マウントをとってくる人は、必ずいます。
こういったストレスから、
鬱病・心の病にかかるリスクは非常に高いです。
職種を変更させられる
自分にやりたい仕事があっても、
決定権は会社または上司にあります。
職種が会社に変更させられることは、往々にしてあります。
私は、入社後、営業部門に配属されましたが、
成果をあげることができず、すぐに製造工場に異動させられました。
考えようによっては、いろんな仕事を経験できる、とも言えますが、
「やりたいこと」がある人にとってはたまりませんね。
(幸い、私は、営業職に執着はなく、製造工場勤務を上手く乗り切りましたが)
出向させられる
会社員は、場合によっては、子会社・関連会社に出向させられることもあります。
大抵の場合、出向は左遷の意味合いが強いです。
私も前述の製造工場勤務は、子会社への出向でした。
(本社→子会社)
出向において、最も苦しかったのは、
就業規則がガラッと変わることでした。
本社勤務では、カレンダー通りの休日でしたが、
子会社では、祝日は出勤日(平日扱い)でした。
また、交代勤務の製造工場で、
早番(5時出勤)・夜勤(深夜業務)などがあり、
体力的に非常に苦しかったです。
電車が動いていない時間に出社しないといけないため、
クルマを所有するのが必須となっており、
経済的にも苦しかったのを覚えています。
転勤させられる
これは、私の場合は、入社する前からわかっていたことですが、
会社の都合でどこへでも転勤させられます。
会社員として、「転勤は当然」という感覚になっていますが、
考えてみると、衣・食・住のうち1つが、他人に握られているというのは、
とても危険なことです。
一昔前の会社員は、
「家を買ったら転勤させられる」というのが暗黙の了解となっていたようです。
家を買う → ローンを組む → 会社員をやめられない → 転勤を断れない
という図式のようです。 ひどい話ですね。
上司の評価で給料が左右される
前述したとおり、会社員は上司に絶対服従です。
上司からの評価で、給料・待遇は大きく左右されます。
私の会社では、上司と上手くいかず、
50歳で、新入社員と同じ給料のランクまで降格させられた人もいました。
多くの会社は、上司の評価>成果 となっています。
老後を保障しない
いま多くの会社では、退職金を
確定給付年金 から 確定拠出年金 に切り替えています。
運用次第では、大きく利益を出すことが可能ですが、会社側は、
「とりあえず一定額出したから、後は勝手に運用してね」
ということです。
言い換えると、
「老後は保障しません。責任を持ちません」
ということになります。
生活を保障しない
私の会社では、副業がOKになりました。
世の中もどんどん副業を推進していってます。
しかし、会社側からすると、
「副業認めてるんだから、給料が足りなくても文句言わないでね」
ということになります。
要するに、会社は、生活を保障してくれなくなるということです。
チャレンジすると損をする
これは、会社にもよりますが、
私の会社(というか世間の会社のほとんど)が、
チャレンジすると損する、ミスなくこなす方が得する
構造になっています。
なぜか?
まず、チャレンジ=新しいこと です。
大半が新しいことを評価する仕組みが無いことがありません。
また、評価する上司(年代にもよりますが)は、
チャレンジせず出世してきている場合が多いので、
チャレンジする人=自分の考えとは違う と敬遠されることがあります。
このような状況では、チャレンジ精神は養われず、
そつなく、ミスせずこなす方が得をすることになります。
上司が変わると全てが変わる
前述の通り、上司には絶対服従です。
となれば、上司が変わると、全てが変わります。
そして、上司に合わせて、カメレオンのように意見・態度を変えられる人が
出世していきます。
自分の考えなんて、あって無いようなものです。
成果を出しても、評価と試験がダメだと昇格しない
「上司の評価で給料が左右される」とも似ているのですが、
私の会社では、昇格するかどうかは、昇格試験で決まります。
一年間素晴らしい成果を残しても、
試験がダメだと昇格できません。
(まあ、試験に合格できるよう努力すべきなのですが)
「業務よりも昇格試験の方が大事」と言う輩もいます。
これでは、なかなかモチベーションが上がりませんよね。
結局、会社に全てを捧げないといけない
会社員にとって、もっと危険なのはこれです。
「会社に全てを捧げる」
「なんじゃ、そりゃ!?」ですね。
でも、ほとんどの会社員(私も)が、最も優先しているのは、
「会社」ですね。
この洗脳されたような考え方になってしまうのが、
最も危険です。
奴隷と同じです。
じゃあ、どうする?
会社員の、危険ポイントを長々と書きましたが、
「じゃあ、どうする?」
という自問自答に対する私の答えは、
- 別の収入源を確保する(副業・資産形成)
- 変化に対応する力・考え方を養う
- コミュニケーション力を向上させる
- 会社員のメリットを享受する
です。
この内容に対する深堀は、別の機会に記事にしたいと思います。